駒沢パークサイド歯科・口腔外科

インプラント


 インプラントのデメリット


大学病院でたくさんの外科手術をしてきてインフォームドコンセント(同意の上の治療)の重要性を認識しています。
インプラントに関しても植立のみならず、予後不良症例の撤去も行ってきました。(予後不良症例は植立した医院に行かないことが多い)
その経験から当医院では必ず、インプラントのメリットとデメリットについてお話しをさせて頂きます。
インプラントは所詮人工物にしかすぎませんので、天然の歯にはかないません。しかし、欠点をおさえながら管理をしていけば、天然の歯と同等、あるいはそれ以上の機能を回復させることが可能なのです。インプラントの失敗の原因には大きく分けて6つあります。

  1. 骨質の問題
  2. 適切なブラッシングが行われなかった場合
  3. 咬み合せが悪く、インプラントに常に不適切な力が働いている場合
  4. 患者さんの習慣等による場合
  5. 全身的疾患によるもの
  6. 医療ミスによるもの

1.骨質の問題

骨質が軟らかすぎる場合は植立後の安定が悪く、弱い力をかけただけで抜け落ちる場合があります。それとは逆に、非常に硬い骨は植立後の安定性は良いが、インプラント周囲の血行が悪くなることから抜け落ちる場合があります。
骨の水平的、垂直的量に関しては、レントゲンやCTスキャン等により確認できますが、骨質に関してはレントゲンのコントラストから予測するか実際に植立する際に初めて、把握できることが多いのです。
また、女性の閉経後は骨粗鬆症になりやすいことが知られています。ですから骨粗鬆症の患者さんは骨が柔らかいことが多いのです。それらを調べるには整形外科などで全身的な骨塩量を計ることにより骨密度を知ることができます。

また、質だけでなく、骨の量にも影響されます。高さや幅が少なかったりするとインプラントの予後に影響します。

2.適切なブラッシングが行われなかった場合

歯を失ってしまった原因が歯周病の場合、再びブラッシングがうまく出来ずインプラント周囲に常に細菌が溜まると再びインプラントも感染して抜け落ちる場合があります。
ですから、歯を歯周炎で失われた方は特に注意が必要です。失うまでと同じ程度のブラッシングでは、再び感染する危険性があります。

3.咬み合せが悪く、インプラントに常に不適切な力が働いている場合

咬み合せに関しては、植立したインプラントにクラウン(被せ)をつける際に調整しますが、咬み合わせは常に一定なものではないので定期的なチェックと調整が必要になります。

4.患者さんの習慣等による場合

喫煙、特にヘビースモーカーの方は歯周炎が重症化することがよく知られていますが、インプラントにおいても同様なことが言えます。さらにヘビースモーカーでアルコール依存の傾向の方は、失敗する確率がさらに高くなります。
また、歯ぎしり(ブラキシズム)や食いしばりをされる方も注意が必要です。

5.全身的疾患によるもの

糖尿病や腎疾患などの患者さんは免疫が落ちているので感染しやすく、歯周病も重症化しやすいことが知られています。インプラントについても同様なことが言えますので感染しないような配慮が必要です。
放射線をかけた骨の部分も予後が悪いことがあります。

6.医療ミスによるもの

インプラント植立は外科手術なので顔面領域の解剖学的知識や外科的テクニックが必要とされます。
診断ミスや解剖学的知識の欠如の結果、また不注意による神経損傷や血管損傷があった場合などは早期に抜けてしまったり、外科的に抜去しなければいけなくなります。
しかしこれらはベテランの先生が注意をしていても起こるうることがあります。インプラントはそれ以上に多くのメリットがあるので、インプラントを植立することとなるのです。

また、抜け落ちた場合でも2〜3ヶ月間、骨の回復を待ったり禁煙やプラークコントロールの徹底を計ることにより再度インプラントの植立は可能となりますので、あまりにも深刻に考えることはないと思います。

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 インプラント患者における危険因子

全身的要因

  • 骨の治癒不全を起こすような重度な骨疾患
  • 免疫学的疾患
  • ステロイド療法患者
  • コントロール不良の糖尿病
  • 放射線治療された骨
  • その他

歯周の要因

  • 進行性の歯周病
  • 重度歯周炎の経歴患者
  • 先天性気質

喫煙習慣

  • ライトスモーカー(1日10本未満)
  • ヘビースモーカー(1日10本以上)

口腔衛生/協力性

  • 個性、理性的側面
  • ホームケアの協力性

咬合の要因

  • ブラキシズム(歯ぎしり)

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